『ヒロアカ』コミックス最新刊(第30巻)でついに正体が明かされた「荼毘(だび)」。本記事ではその正体と、そこに至るまでの伏線についてまとめていきたいと思います。
土曜が来た! 今日は #ヒロアカ放送!
— 僕のヒーローアカデミア "ヒロアカ"アニメ公式 (@heroaca_anime) May 22, 2021
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※ここから先ネタバレ注意!
荼毘の正体は○○○だった!
ファンの間でも、「内通者」「OFA」に並ぶ謎の一つでした。コミック最新の第30巻、ヒーロー対死柄木の壮絶な局面に、ギガントマキアたちヴィラン連合が合流します。ついに対面することになった「荼毘」「焦凍」「エンデヴァー」。エンデヴァーは敵意を表出し、「荼毘」と名を呼びますが、彼はこう返します。「そんな名前で呼ばないでよ」「燈矢っていう立派な名前があるんだから」
正体を明かしたことによる荼毘の目的とは?
荼毘がヒーローサイドに正体を明かしたと同時期に、荼毘の独白が全国に放映されます。荼毘自身の生い立ちのこと、轟炎司(エンデヴァー)が家族にしてきたこと、NO.2ヒーロー・ホークスの潜入工作のことなどなど…… 荼毘は「轟炎司としての人間性を晒す」「ヒーローへの信頼を揺るがす」という二点を成しました。この二点とも〈ヒーローとして育てられ、捨てられた〉荼毘/燈矢ならではの復讐であると思います。
ヴィラン連合加入時にも、ステインの思想に固執しているとの描写もあったように、現在の社会〈ヒーロー/ヴィランとしての在り方〉を崩そうとしているのではないか、と考えます。
散りばめられた伏線の数々
轟燈矢はすでに死んでいる、という事実から 荼毘=轟燈矢 は候補から外れたり外れなかったり。しかし、本人から告げられる前にも 荼毘=轟燈矢 たらしめる根拠は沢山ありました。一つは荼毘の操る炎が青いこと。炎の色は一般的に青に近づくほど高温であるとされています。エンデヴァー・焦凍の炎はオレンジ気味なのに対し、荼毘の放つ炎は真っ青です。エンデヴァーの回想では、「俺以上の火力を秘めている」と語っていました。
さらにこの説の後押しとなるのが、荼毘の能力使用時に起きるデメリットです。自分の火力に体が追い付いてない、耐えきれてない描写が何度かありました。皮膚が焦げたり、目から血を流したりなど。エンデヴァーが行った個性婚の真意、覚えていますでしょうか。母方の個性「氷の力」とエンデヴァーの個性「炎の力」を両方兼ね備え、戦闘力を上げる、でしたね。炎による体温上昇を和らげつつ、氷による攻撃手段を得る。先述の通り燈矢はエンデヴァー以上の火力を有していたようですので、個性を使うことへのデメリットはこういった形で描写されることとなった訳です。この二つの個性が発現しなかった燈矢は、両方の個性を携えた焦凍が誕生した時点で、半ばあきらめられる形となりました。エンデヴァーは燈矢を見限り、後継として焦凍を育成するように。
その後の山火事の事故で、燈矢は死亡扱いとなってしまいます。必死の捜索も虚しく、発見されたのは「下顎部の骨」のみ…… あれ? 荼毘のビジュアルって、、、そう! 下顎部分が丸々ないんです。 荼毘自身から語られる前にも、沢山の伏線があったわけです。考察次第で楽しみがもっと広がりますね……!
まとめ
いかがだったでしょうか。物語はクライマックスに向けて加速していきます。まだまだ謎が深まるヒロアカですが、ジャンプの刊行・コミックスの発売・アニメの放送を待ちましょう! それでは~