虎杖悠二の名言・名シーン集【呪術廻戦】呪いと共に生きる主人公の名台詞まとめ。【懐玉・玉折】

 2023年7月に呪術廻戦2期の放送が決定。並外れた身体能力を持つ主人公・虎杖悠二は真面目と愚鈍な姿のギャップが魅力です。  今回は、そんな虎杖裕二の名台詞を紹介し、なぜそのセリフが使われているのか考察していきます。

「爺ちゃんは正しく死ねたと思うよ」

 伏黒恵と会い、先輩たちが死ぬかもしれないと言われた虎杖悠仁。伏黒から「お前はここで待っていろ」という言葉を投げかけられますが、校内の窓を突き破って入ったシーンのセリフです。

「爺ちゃんは正しく死ねたと思うよ」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 大切な友達と、虎杖自身の命を天秤に掛け、自分の過去をきっかけに咄嗟に動ける主人公感らしさがセリフです。爺ちゃんと友達を重ね、大切な人を失いたくないと言うことを結びつけたこのセリフだからこそ、胸に刺さります。


「知ってた?人ってマジで死ぬんだよ」

 初めて見る呪霊に対しても臆することなく、窓から飛び蹴りしつつ入ってきた虎杖が放った言葉です。

「知ってた?人ってマジで死ぬんだよ」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 この日、虎杖のたった一人の肉親である祖父が亡くなり、間際に「オマエは強いから 人を助けろ」と言われていました。虎杖は爺ちゃんの死は「人として正しい死」ですが、先輩たちが呪霊に殺されるのは間違った死だと思い戦うことを決意した名台詞になったのではないかと思います。


「自分の(テメエの)に死に様は もう決まってんだわ」

 宿儺の器を回収した五条は、虎杖が千年生まれてこなかった器の逸材であることに確証を持ち、虎杖に覚悟ができたのかと聞きました。そこで虎杖が祖父の遺言を思い出しながら語ったセリフです。

「自分の(テメエの)に死に様は もう決まってんだわ」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 宿儺と自分自身が、一蓮托生となったことを悟ったことで、祖父に言われた「オマエは強いから人を助けろ」という遺言だけを守ろうと決意した名台詞。


「あー悪い そろそろだわ 伏黒も釘崎も五条先生は…心配いらねぇか 長生きしろよ」

 宿儺と入れ替わり、特級呪霊を倒した後のセリフ。宿儺は伏黒の元に行き殺戮を企て、伏黒と交戦になります。激戦の末、心臓が無い状態で闘っていた宿儺と入れ替わった虎杖。死ぬ間際に、伏黒と交わした会話です。

「あー悪い そろそろだわ 伏黒も釘崎も五条先生は…心配いらねぇか 長生きしろよ」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 仲間を思いやれる優しさと、祖父の遺言を守り切れなかった後悔に溢れたセリフ。


「命の価値が曖昧になって 大切な人の価値までなくなるのが 俺は怖い」

 虎杖は、順平に「人を殺したことある?」と聞かれ、自分の気持ちを素直に話したシーンです。

「命の価値が曖昧になって 大切な人の価値までなくなるのが 俺は怖い」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 人は弱い。一度、命を落としている虎杖だからこそ、そう認識しているのだと思わされるセリフ。人の命ある価値を天秤に掛けたくないと思える虎杖の優しさに溢れています。


「それらしい理屈をこねたって オマエはただ 自分が正しいって思いたいだけだろ」

 学校を襲った順平を止めに入り戦闘になった虎杖が順平に向けてはなった言葉です。

「それらしい理屈をこねたって オマエはただ 自分が正しいって思いたいだけだろ」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 順平は人の心がないなんて思っていない。虎杖は、理屈をこねていじめたやつを襲う言い訳をしているだけだと、順平を止めようとしたのです。


「人は死ぬ それは仕方ない ならせめて正しくしんでほしい そう思ってたんだ」

 七海が真人の術式について説明している最中、真人の領域展開にとらわれる。七海を救おうと、虎杖が真人の領域に侵入し、自分を救ってくれたことへ感謝しているときに返したセリフ。

「人は死ぬ それは仕方ない ならせめて正しくしんでほしい そう思ってたんだ」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 虎杖悠仁を呪術師だけでなく、人としても1番成長させた七海との絆が表れているセリフです。


「それでも俺が殺した命の中に 涙はあったんだなって」

 釘崎とともに呪胎九相図の「血塗」「壊相」を倒した際、釘崎との会話の中で語られた言葉です。

「それでも俺が殺した命の中に 涙はあったんだなって」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 「血塗」と「壊相」は兄弟同士。呪いのアイテムなのにもかかわらず兄弟関係のある二人は、お互いの死に際に涙しました。その二人を倒した虎杖が”命“を考え直したシーンです。


「ごめんナナミン 楽になろうとした 罪すらも逃げる言い訳にした」

 渋谷事変で宿儺が自分の体で大量殺人を犯したことを知った虎杖。七海が死に、釘崎もまた真人に触られたことで致命傷を負い、自分はだれも助けられず周囲の人間は死んでいきました。何もできないと泣き叫ぶシーンで放ったセリフです。

「ごめんナナミン 楽になろうとした 罪すらも逃げる言い訳にした」(虎杖悠二)

(呪術廻戦1巻 144p)

考察

 助けに来た東堂は、泣き叫ぶ虎杖に対し「自分たちが生きて戦う限り、死んだ仲間たちが真に敗北することはない、オマエは何を託された」と問いました。そんな二人は、ベストフレンドというほどの仲。虎杖が七海の最後の言葉を胸に刻み、仲間を失った痛みから乗り越えた熱いセリフです。


虎杖のセリフは、人生をも考えさせられる。

 呪いである宿儺と共に生きることとなった虎杖は、普通に生きる人生を奪われた。呪われた体で、死と隣り合わせな呪いとの戦いを何度も繰り返していきます。生きるとは何か、呪いとは何か。仲間である伏黒や釘崎とともに物語を通していく中で、虎杖のセリフはどれも生きることへの執着のように感じられました。息苦しい境遇の中で生きようとしている虎杖のシーンはどれもカッコイイです!  これからの虎杖が、どのように展開されていくのか目が離せません。