『キングダム ハーツシリーズ』の時系列・プレイする順番と物語の概要を解説

今年６月14日、これまでの歴代『キングダム ハーツ』シリーズがSteamで発売されました。 今回の発売にあたってゲームグラフィックが高品質に改善されており、HDリマスターからさらに美しくなった「キングダム ハーツ」の世界を体験することができます。

スマホアプリやリマスター版も含めると20作品にもなる作品数が多いシリーズであるものの、今回発売されたSteam版ではスマホアプリ版以外のタイトルが３タイトルにわけられ収録されてコンパクトになりました。また、それにくわえてプレイステーションやNintendo Switchといったゲーム機だけでなく、パソコンでもプレイできるようになったため、一気に『キングダムハーツ』に触れやすくなりました。しかし、「多くの作品のプレイする順」や「今からでも楽しめるのか」と悩むプレイヤーもいることでしょう。

そこで今回は本シリーズの時系列とおすすめのプレイ順を紹介するに加え、本作品の入り口を広げるためにコミカライズ作品やノベライズ作品についても紹介していきます。

『キングダム ハーツ』シリーズとは

２００２年から展開されている、ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボレーション作品にして長編のゲームシリーズ。

選ばれしものが持てる武器“キーブレード”の持ち主であるソラとその仲間がさまざまなディズニーワールドを冒険し、たくさんの出会いと多くの経験をして成長していく物語です。この物語は光と闇、心の３つのテーマを軸にすすんでいきますが、その中で主人公ソラを中心とした「キングダムハーツ」を巡る様々な戦いが紡がれています。そしてその裏では、多くの謎がひそむストーリーも展開されていきます。

とても濃い内容ではありますが、その分魅力的な内容になっています。

多数の作品が発売されていますが、すべて同じ世界での出来事であり、ストーリーも繋がっています。

ゲーム内でたびたび出てくる「キングダムハーツ」は、真の光、あるいはありとあらゆる心の集合体、もしくは世界の中心のことを指している。

マスター・ゼアノートの研究結果では「世界の心が繋がったもの」、「全ての心が回帰する場所」とされているが、その実態の多くは謎に包まれている。

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このゲーム最大の魅力

このゲームを語るうえで一番外せないのは、ディズニーキャラとともに旅をしながら、たくさんのディズニーワールドを自由に冒険して楽しめるところです。しかし、ディズニーキャラクターだけでなく『ファイナルファンタジー』や『すばらしきこのせかい』のキャラクターたちも一部登場しています。そのため、キャラクター同士の意外な組み合わせや掛け合い、新たな一面を見ることができるかもしれません。

メインキャラクター

ソラ

心の強い者だけが扱える伝説の剣「キーブレード」に選ばれた少年で、キングダムハーツシリーズを通しての主人公。 名前の由来は「空」。

親友のリクや幼なじみのカイリとデスティニーアイランドで暮らしていた。

正義感が強く、世界の危機や悲しむ人がいればすぐに助けようとする性格。しかし喧嘩っ早いところがあるため、その正義感を利用されることもあるもしばしば。明るく、物怖じしないため、初めて会う人ともすぐに仲良くなれる。心の繋がりや人との絆の大切さを誰よりも深く理解しており、光を信じる心で困難を切り開いていく。

リク

ソラの幼馴染で親友兼ライバルの少年。 名前の由来は「陸」。

大人びた雰囲気を持ち、特にソラに対しては年上ぶった態度をとる。島外の世界に強い興味を持っており、好奇心から故郷であるデスティニーアイランドからの脱出という行動を起こそうとする。リクの行動の根底には「大切な人を守りたい」という想いがあり、シリーズ内ではソラを守り助けることが主な行動指針となっている。

カイリ

デスティニーアイランドに住む、ソラとリクの幼馴染。本シリーズにおけるメインヒロイン。 名前の由来は「海」。

二人にとってよき理解者であり、ソラにとっての大切な人。 活動的でありながらも、自分を守るために安全な場所に残して行くソラを待つという気丈な性格。しかし、時には自ら逃げたり戦ったりというたくましい一面も。

王様（ミッキーマウス）

ディズニーの象徴的なキャラクターであり、ディズニーの短編映画のメインキャラクター。

本シリーズにおいては、ディズニーキャッスル（ウォルト・ディズニー・ピクチャーズのロゴのお城をモチーフにした、光の力で守られている王様の治めるお城。王様の不在時は、ミニー王妃が統治している。）を治める王であり、キーブレード使いしての実力の高い『キーブレードマスター』として描かれている。

また、ソラに負けないほどの正義感の持ち主であり、闇の回廊にも生身で飛び込んでいくほどの勇気を持ち合わせる。また、ソラやリクがピンチに陥った時は、何度も助けに入り、彼らの心を救ってきた。

時系列順

下記に掲載しているのは公式サイトによる『キングダム ハーツ』シリーズのタイムライン（時系列）です。本シリーズは時系列に沿って物語を知る作品ではなく、順を追って物語の真相を掴んでいくことが醍醐味のゲームであるため、時系列＝発売日順ではありません。

『キングダム ハーツ キー バックカバー』

はるか昔におこなわれたキーブレード戦争のきっかけを描いた作品です。

『キングダム ハーツ ユニオン クロス』の裏側で起きていた５人の予知者たちの謎に満ちた物語が描かれています。

「世界は光に満ちている」 「世界は永遠の闇に覆われる事となる…」 予知者の秘密を探ろうとする青年エフェメラ。 主（カレ）の意味深な言葉に、翻弄され始めるユニオンの統率者たち。 この先の出来事すべてが記されているはずの予知書。 「だが今回の一件、予知書のどこにも記されていなかった…」

『キングダム ハーツ ユニオン クロス』

スマホで楽しめる、キーブレード戦争の先を描いた”ダンデライオン”たちによる”はじまりの物語”が描かれた本作。

人々はχブレードを模したキーブレードを生み出し、世界をめぐる。

プレイヤーは、“キーブレード使い”となってキーブレードの強化やキャラクターメダルの収集を行い、さまざまなスタイルに合わせてディズニーの世界を探索することができる。ユニオン クロスの物語はシリーズの中でも最も古い時代が描かれる。

『キングダム ハーツ ユニオン クロス ダークロード』

『キングダム ハーツ』の遥かおとぎ話の時代が描かれたスマホアプリ。

「キングダム ハーツ」シリーズの重要人物、マスター・ゼアノートはなぜ闇の探求者となったのか？ 彼の地「スカラ・アド・カエルム」を舞台に、彼がキーブレード使いとなるべく修行していた少年時代を描くことで、今作では謎に迫っていきます。

プレイヤーはゼアノートとなってスマホならではの簡単操作でバトルや育成強化、ミッションを楽しみながらキーブレードマスターを目指していく。

『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』

『キングダム ハーツ』の約10年前の物語です。

強き心の持ち主だけが使える鍵型の武器、キーブレード。その使い手のなかでもとくにすぐれた存在「キーブレードマスター」となるべく、テラ、ヴェントゥス、アクアの３人は修行に励む。しかし、闇の魔物アンヴァースが世界をおびやかしはじめたのを機に、3人はそれぞれの思惑を抱いて外の世界へ旅立つ。その陰で、キーブレード戦争の再来をもくろむマスター・ゼアノートの陰謀が動きはじめていたとも知らずに……。

『キングダム ハーツ ０.２ バース バイ スリープ』

バース バイ スリープ直後の話であり、闇の世界に取り残されたアクアが主役の話。

世界の闇に気付いたミッキーは、闇の世界側から”扉”を閉めようとする。

闇の世界にただ一人残されたアクア。思い出すら壊していくこの世界で、一人当てもなく彷徨い続ける。そしてその視線の先にテラとヴェントゥスの幻が現れる…闇の世界を進むアクアの前に広がる茨に覆われた光景は、「エンチャンテッド・ドミニオン」で見たものと同じだった。

『キングダム ハーツ』

闇に飲まれようとしている世界を舞台に”キーブレードの勇者”ソラの冒険が始まります！

心なきもの「ハートレス」により住んでいた世界を闇に消されたソラ。鍵型の武器「キーブレード」を手にし、ドナルドやグーフィーと一緒にさまざまな世界を旅していく。世界の”鍵穴”を閉じるため、敵の侵攻を防ぐため。そして、離れ離れになった幼なじみのリクとカイリを探すために。

『キングダム ハーツ ３５８/２ Days』

自分はいったい何者なのか。

記憶を持たない少年は己の招待に悩み、苦しむ。

“人の心のキングダムハーツ”を完成させるべく暗躍する集団、「XIII機関」。その一員となったロクサスは、組織の命令に従うだけの日々を送りながら、教育係のアクセルや新メンバーのシオンと友情を深めていく。そんななかで自分が何者なのか疑問を持ちはじめた。そして、ささいなすれちがいから３人の関係はくずれ、シオンとロクサスはそれぞれ大きな決断をくだすことになる。これは少年たちが、ときに笑い、苦悩した、358日間の物語。

『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』

訪れる者の記憶を映す城を舞台となり、物語は動き出す。

「闇」を自分のモノにするため、記憶を「修復」するため。自分たちの目的のために、ソラとリクはそれぞれの戦いに挑む。

闇の探求者アンセムと死闘をくり広げたソラたちは、戦いの末に離ればなれになった王様とリクを捜す旅を続けていた。旅の途中、3人は「忘却の城」と呼ばれる奇妙な城にたどり着く。城内を進むうちに、記憶を操る少女ナミネの力で、偽りの記憶をすりこまれ、本当の思い出を次々と忘れていってしまうソラ。一方そのころ、リクも忘却の城にたどり着き、城の地下深くから歩み出そうとしていた。

『キングダム ハーツⅡ』

試練を乗り越えたソラの旅は、王様からの１通の手紙をきっかけに動き始める。

沈まない夕日に照らされた、たそがれの街トワイライトタウン。残りわずかとなった夏休みを友だちと一緒に過ごす少年ロクサスのささやかな幸せが終わりを告げたとき、キーブレードの勇者ソラは1年の眠りから目覚め、ドナルドやグーフィーとともにふたたび冒険をはじめる。平和を乱すハートレスやノーバディ、そして“キングダムハーツ”を手にいれようとする謎の集団“XIII機関”の魔の手から世界を救い、今度こそ親友リクを連れて故郷の島へ帰るために……。

『キングダム ハーツ コーデッド』

バグに侵されたジミニ―メモの世界をデータのソラが大冒険！

ソラたちの旅を記したジミニーメモの1冊目が突然白紙になり、代わりに意味ありげな文章が浮かび上がった。王様はそのメッセージの謎を解明すべく、ジミニーメモをデータ化して分析に取りかかる。しかし、メモの内部を再現したデータ世界には、原因不明の異変が起きていた。異変を取り除く指名を託されたデータ・ソラは、データ世界の冒険を通じて、ソラの内側に眠る“痛み”と向き合うことになる。

『キングダム ハーツ３D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』

”眠りし心を開放する力”を求め、ふたりの少年が眠りの世界に旅立つ。

そして、はるかな時を超えてマスター・ゼアノートの真の陰謀が明らかになる。

二度にわたる冒険を通じて、“キングダムハーツ”を狙う者ー闇の探求者アンセムとXIII機関リーダーのゼムナスを倒したソラとリク。しかし、それはすべての元凶であるマスター・ゼアノートの復活を意味していた。ゼアノートたちの闇の勢力に対抗するには、マスター承認試験を受け、“眠りし心を解放する力”を身に付けなければならない。ソラとリクは意を決して試験に挑むべく、眠りの世界へと旅立つが、そんなふたりにゼアノートの魔の手が忍び寄る…。

『キングダム ハーツⅢ』

光が紡ぐ心は、情熱となり誓いをはたす。

これまでの“キングダムハーツ”をめぐる戦いが、キーブレード戦争を引き起こそうと目論むマスター・ゼアノートの意のままに進んでいたことを知ったソラ達は、闇に対抗する、7人の光の守護者を揃えようとしていた。王様とリクは歴戦のキーブレード使いの居場所を探すし、ソラ、ドナルド、グーフィーの3人は「目覚めの力」を取り戻すために、再び様々なディズニーのワールドを駆け巡っていくのだった。 そしてDLC「Re Mind」ではクライマックスに起きていたもう一つの物語が描かれる。

『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』

これは、記憶の旋律を辿る物語。

「キングダム ハーツ」シリーズ初のリズムアクションゲームとなる本作。

プレイヤーはグミシップに乗って思い出のワールドを巡る「ワールドトリップ」を進めていくことで、これまでの「キングダム ハーツ」シリーズのストーリーをストーリーテラーであるカイリとともに振り返っていく。また、その先では新たな物語も描かれる。 ディズニーの楽曲や宇多田ヒカルのテーマソングを含め、各シリーズから140曲以上の楽曲を収録。 記憶に残るあの曲で、リズムアクションゲームを楽しめる。

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プレイ順

前述したように、本シリーズは時系列に沿って物語を知る作品ではなく、順を追って物語の真相を掴んでいくことが醍醐味のゲームです。

どうプレイしていくのが良いのか、に関しては発売日の通りにプレイをしていくのがおすすめです。そのため、過去作を飛ばしてプレイしていくのはあまりおすすめしません。

なぜなら『キングダムハーツ』シリーズは全ての作品が本編と言っても過言ではないほど、どのタイトルも複雑な情報やキャラクターたちのストーリーであふれており、発売通りの順番で新しい単語や設定が出てきたり謎が解き明かされたりとしていくからです。時系列の順番でプレイした場合、説明が足りないまま進行したり、ネタバレを前提に物語を進めたりすることになってしまい、思うように作品を楽しめない可能性が高いです。

そうならないためにも、まずは本シリーズの第1作である『キングダムハーツ』から順にプレイしていくことをおすすめします。

発売日の順番でプレイしていくことでうまれた疑問を少しずつ解明しながら、わかりやすく物語の核心に迫ることができることでしょう。

KINGDOM HEARTS -HD 1.5+2.5 ReMIX-

「キングダム ハーツ」シリーズの原点となる1作目から根幹となる6作品が収録されている。

初めてこの作品に触れるならここから始めるといい。

＜収録タイトル＞

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KINGDOM HEARTS HD 2.8 Final Chapter Prologue

『KINGDOM HEARTS III』へ繋がる3作品を収録したスペシャルパッケージ。

＜収録タイトル＞

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KINGDOM HEARTS III + Re Mind (DLC)

前作から続いた“ダークシーカー編”の完結を描くシリーズ最新作。また、本作のクライマックスの裏側で起きていたもう一つの物語「Re Mind」も収録。

＜収録タイトル＞

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KINGDOM HEARTS INTEGRUM MASTERPIECE

上記の３つのパッケージがお得に買えるオールインワンパッケージ！

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『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』

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コミカライズ作品

天野シロが作画を担当しているキングダムハーツのコミカライズ版です。

大筋は原作通りですが、立ち寄っていないワールドがあったり展開が多少簡略化されています。とはいえ、必要な場面等はちゃんと描かれているのでゲーム未プレイの方でもコミカライズ作品を読むことには特に問題はないでしょう。

ゲームよりもギャグシーンが多めで、漫画独自のキャラ付けや設定があるなどのアレンジが加えられているので、深く考えすぎずに読めます。そのため、「キングダム ハーツってどんな作品なんだろう」と少し気になっている方の入り口としておすすめです。

キングダム ハーツ FINAL MIX（スクウェア・エニックス刊の新装版、全3巻）

キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ（月刊少年ガンガン連載、全2巻）

キングダム ハーツII（月刊少年ガンガン連載、全10巻）

キングダム ハーツ 358/2 Days（月刊少年ガンガン連載、全5巻）

キングダム ハーツIII（ガンガンオンライン、既刊2巻）

www.ganganonline.com

ノベライズ作品

『キングダム ハーツ 358/2 Days』のゲームシナリオにも携わった小説家、金巻 ともこが手掛ける本シリーズのノベライズ作品です。

挿絵や表紙は、漫画版作者の天野シロが担当しています。

こちらもカットされるワールドがあるなど展開の簡略化がみられるものの、ゲームであまり語られなかったキャラの心理描写や他キャラの暗躍などが描かれていて、よりキャラクターたちの心情や考えなどについて理解が深められます。

キングダム ハーツ（上下巻）

キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ（ソラ編上下巻、リク編1巻）

キングダム ハーツII（全4巻）

キングダム ハーツ 358/2 Days（全3巻）

キングダム ハーツ バース バイ スリープ（全3巻）

キングダム ハーツ Re:コーデッド（全1巻）

キングダム ハーツ 3D ［ドリーム ドロップ ディスタンス］（全2巻）

キングダム ハーツ キー（全1巻）

キングダム ハーツIII（全3巻）

www.amazon.co.jp