ジョジョ2部のあらすじ!『戦闘潮流』と前部とのつながりを紹介‼

 2023年1月に『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第3期が放送されています。第2部『戦闘潮流』では、ジョナサンとエリナの孫で、リサリサの息子・ジョセフ・ジョースターが第2部の主人公。 祖父のジョナサンとは打って変わって、明るい性格だが、周りからはお調子者でいいかげんな奴だと思われてしまう。  しかし、仲間を大切にし、勇気ある行動を見せるのである。

第2部『戦闘潮流

 舞台は1938年のニューヨーク。ジョナサンの孫ジョセフは、ジョースター家の因縁を知らぬまま育っていました。しかし、メキシコで多数の石仮面と「柱の男」と呼ばれる謎の生命体が発見されたことをきっかけに、運命的な戦いに巻き込まれていきます。

真っすぐな性格のジョナサンとは異なり、トリッキーでお調子者な二代目ジョセフ。生まれ持った波紋使いの資質と、頭脳戦の駆け引きで、石仮面を創造した一族に立ち向かいます。第2部では肉体、頭脳を駆使した王道バトルが繰り広げられる。

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ジョセフ・ジョースターVSストレイツォ

 ジョナサンの死から49年後。ジョセフたちは石油王のスピードワゴンに勧められ、エリナばあちゃんと共にロンドンからアメリカへ越してきたばかりです。その時スリされそうになったことがきっかけで少年のスモーキーも共に行動することとなりました。実は1部の物語の後、エリナとジョナサンの息子と船の爆発をエリナと共に逃れた赤ちゃんが成長し結婚したのがジョセフの両親です。しかし戦死と病気でなくなって以来、ジョセフとエリナばあちゃんとの2人暮らしをしていました。ジョセフは未熟ながら生まれつき波紋を操ることができます。

 ある日、店で異様な雰囲気の男に出会います。彼の名はストレイツォ、永遠の若さに魅せられ石仮面を使ってしまい、スピードワゴンを殺したと噂の人でした。ジョセフは店の中にも関わらず、連弾銃をぶっ放したり手榴弾を使って戦います。しかし、吸血鬼のようなストレイツォはバラバラになった肉片を集合させ再生してしまいます。再生完了まで少々時間がかかるので、「逃げるんだよォ!」

 走って逃げたジョセフ。しかしストレイツォは女性を人質にとってジョセフの前に現れました。再び対戦します。その際にジョセフはストレイツォから“柱の男”の情報を知ります。“柱の男”は洞窟にあり死体の血すら養分にしてしまう不気味なものであり、もうすぐ4000年の眠りから覚めるのだと教えました。直後ストレイツォは自らに波紋を使い、消えていなくなります。“柱の男”が気になったジョセフはメキシコへと向かいます。

ジョセフ・ジョースターVS柱の男

 道中ナチスの親衛隊からスピードワゴンが生きていることをジョセフは知ります。喜びながら早く再開するため旅路を急ぎつつ、メキシコにあるナチスの実験場へと辿り着きました。しかしそこではすでに事件が起きていたのです。この研究所を任されているナチス軍少佐シュトロハイムは“柱の男”を切り取り覚醒させていました。柱の男にサンタナと名付け実験していたのですが、なんとサンタナは逃げ出してしまったのです。

 体を変形させることで空気供給管へと身を潜めたサンタナ。攻撃を受けれるとゾンビ状態になってしまうためナチス軍は戦いますが、手に負えません。そこへ軍服をきたジョセフが到着し、シュトロハイムの髪の毛をむしり波紋を利用し針のようになった髪で攻撃します。人間の言葉を理解し、銃を分解できるほどの知能を持っているサンタナに油断できません。

 サンタナスピードワゴンに手をかけたことを許せないジョセフは再び戦います。バラけた体を太陽の光に当てて消滅させる作戦にシュトロハイムも応戦してくれたおかげで成功……かと思いきや、シュトロハイムの体を乗っ取ろうとサンタナはします。それでもジョセフの機転により、太陽と井戸の反射の光で焼かれてサンタナの石化に成功しました。

 石化しているとはいえサンタナは消滅していません。蛇を与えれば吸収されてしまうことからスピードワゴン財団は以下のような研究結果を伝えます。人間を食料にしてディオやストレイツォのような吸血鬼は生き、その吸血鬼を食料にしている柱の男のサンタナが石仮面を作っているのだという食物連鎖していることが明らかになりました。さらにサンタナだけでなく他にも柱の男が存在して1938年の今年に目覚めてしまうという情報をスピードワゴンシュトロハイムからの伝言を受け取っていたのです。なんとしてでも阻止するため、ジョセフとスピードワゴンはイタリアのローマへと向かうのでした。

シーザーとの出会い

 ローマのレストランでジョセフは名物料理のイカ墨パスタを食べていました。その横でキザな台詞を言いながら女性を口説いている男に出会います。なんとこの男がスピードワゴンと約束していた波紋使いの戦士であるシーザーです。浮いた言葉に慣れないジョセフは初めから彼に嫌悪感を抱き、波紋で悪戯を仕掛けますがかわされてしまいます。

 そもそも一族を思う気持ちが強いイタリア人のシーザーは祖父ツェペリが亡くなった原因がジョセフの祖父のジョナサンにあると思い込んでいました。ジョセフの鍛錬されていない波紋を見て弱すぎる奴とは組みたくないとはっきり言ったシーザー。許せなくなったジョセフはシーザーと波紋を使う喧嘩しますが、結果は引き分けに終わります。これにより全く性格が合わない2人は渋々組むこととなりました。

ジョセフとシーザーVSワムウとエシディシ

シーザーのツテでローマの美術館の地下にある柱の男の研究所へとジョセフ一行は向かいます。入った途端、静かすぎる違和感を感じたジョセフ。実は柱の男のワムウたちが目覚めてしまい、ナチス軍を全滅させていました。彼らが求めるのは、“エイジャの赤石(せきせき)、これは太陽を克服し究極の生物になるためのパワーの源なのです。

友人のナチス軍の青年を殺されたシーザーは奥義波紋シャボンランチャーを放ちます。しかしワムウたちは波紋の原理を知っており蹴散らされてしまいます。さらにワムウは周りの大気を竜巻のようにシーザーの顔を切りつけてきました。ジョセフも鋼鉄を使い戦いますが、全く歯が立ちません。闘技神砂嵐を受けジョセフは飛ばされてしまいます。

ボロボロになったジョセフは逃げるフリをしてトロッコに乗り込みます。敵を引きつけてスピードワゴンとシーザーを助けるためでした。トロッコに乗ってきたワムウにジョセフは1ヶ月で強くなってくると宣戦布告します。するとワムウとエシディシは死のウエディング・リング(毒入りリング)を心臓の動脈と喉につけて、戦いから逃げられないようにします。このリングは33日で外身が溶け始め毒薬が体内へと回る仕組みです。33日再度戦い、ワムウとエシディシの鼻ピアスにある解毒剤を勝ち取るのだと約束されてしまいました。

リサリサ先生と波紋修行

 波紋修行の成果を出して無事に解毒剤のピアスを手に入れました。喉のリングは解消され、残るは心臓のリングのみです。そしてジョセフは戦いが終わりリサリサの元へと帰ります。

 しかし、帰るとリサリサの入浴中に使用人のスージーQが赤石を盗んでいました。なんとエシディシは脳と血管だけの状態でスージーQの背中に乗り移っていたのです。操られたスージーQは赤石をスイスのサンモリッツまで輸送してしまったのでした。

 こうしてジョセフたちは赤石を取り戻すべく、旅へ出ます。スイスの国境手前で輸送列車に追いついた一行。しかしそこではナチス軍が厳戒態勢で何かをしていました。そう、彼らもまた赤石を捜していたのです。そしてまさかのシュトロハイムとも再会を果たします。彼は柱の男との戦いで亡くなったと思われていましたが、優秀な医学で回復し機械を体に装備し進化していました。

 そこにはカーズもおり、シュトロハイムは自らの体に装備された科学兵器で戦います。揉めた末に赤石は飛んで雪の斜面を滑り抜けて行きます。急いで走って取り返そうとするジョセフとカーズ。雪を使ってジョセフは赤石を掴みますが、カーズの刃物によって崖へと共に落ちてしまいます。ジョセフは波紋を使い氷柱を使いシーザーの力も借りて地獄昇柱の時のように登って戻ってきます。赤石はジョセフの手に渡ったまま、カーズは出直すことを決めました。

シーザーの過去と仇打ち

 ジョセフ一行は赤石の輸送先のホテル、つまりカーズたちのアジトを発見します。今の昼に突入するか、夜に攻め入るかシーザーとジョセフは意見が別れ喧嘩してしまいます。シーザーはツェペリ一族の恨みを晴らすためどうしても今突撃しに行きたいのです。リサリサが止めても振り切ります。シーザーにはどうしても戦うべき理由がありました。それは、シーザーが10歳の時に尊敬していた父親が突如家族を置いて消えてしまったのです。これをきっかけに蒸発したであろう父を憎んだシーザーは性格が荒れ犯罪を犯していました。そしていつか父を見つけて制裁を下してやると決めていました。そんな不良状態の日々を過ごしていましたが、ある日父ようやく見つけます。後をついていくと父はコロッセオの地下へと向かいます。シーザーも後からついていくとそこには柱の男が壁に眠っていましたが、当時のシーザーは知らないので触れてしまいます。咄嗟に父は息子を庇いました。ここでシーザーは父を誤解していたことに気がつきました、家族を巻き込まないために消えたのだと。

 シーザーは先程のシャボン・カッターを応用しレンズのようにして外の日光を集めて、ホテル内へと送り込み攻撃を開始します。しかしシーザーの体で影になった瞬間を狙い、ワムウは神砂嵐を巻き起こしました。異常な破壊的ダメージを受けたシーザーはもう戦える体ではありません。それでもワムウの鼻から解毒剤ピアスを奪い、シーザーは最後の波紋を振り絞ってそのピアスをバンダナに通し血のシャボンに込めてジョセフへと託します。祖父と父を思い浮かべながらツェペリ一族の未来へ託すという魂をシーザーはジョセフへと受け渡し、亡くなってしまいました。

託された思いを胸にジョセフの最終決戦

 古代の円形闘技場でジョセフとワムウは馬の戦車戦が開幕します。波紋、武器、頭脳や体力を使いながら駆け引きして戦い合います。熱い戦いを経てジョセフの知恵とシーザーの形見のバンダナを使ってワムウに勝ちます。ワムウは彼らの絆と紳士な戦い方から素直に負けを認め風になりました。ここでようやくジョセフはピアスの解毒剤をのみ、シーザーとの約束を果たし心臓のリングを解除します。

 ついにリサリサとカーズの対決です。一対一の対戦中、カーズは影武者を使って卑怯に戦っていました。ジョセフはそれを許さない!カーズの合図で一斉に飛びかかってくるカーズの手下を振り払いながら戦おうとしていたその時、スピードワゴン財団シュトロハイム率いるナチス軍が加勢しに駆けつけてくれました。

 この瞬間、究極の生命体カーズが誕生してしまい、逃走しながら必死に策を考えます。ナチスの軍用機で飛びながらジョセフはイタリアのヴォルガノ島の火山に目をつけました。地球最大のエネルギーであるマグマならカーズに勝てるのではないかと。カーズが攻撃してきた時、ジョセフは特攻で強行的にカーズを火山の中へと押し込めます。軍用機の爆発と共に空中へと放り出されたジョセフをシュトロハイムが受け止めてくれ、難を逃れます。

 赤石は波紋増幅器であるとわかりました。次の瞬間、赤石が噴火活動のパワーになりジョセフとカーズは岩盤ごと押し上げられます。ジョセフは飛ばされ、カーズは大気圏外へと放り出され死亡します。

 こうして柱の男たちとの対戦は終わり、ニューヨークではジョセフの葬式が行われていました。しかし、そこに現れたのはジョセフとスージーQ。なんと幸運なことにジョセフは運よく岩が保護壁になり海に落下し、漁船員に救出されスージーQに介抱してもらい生きていたのです。

2部まとめ

 ジョセフとシーザーが柱の男に挑む戦い。ジョセフとシーザーが戦友で強い絆を胸に命と魂をかける戦い。 ここでは書ききれないリサリサとジョセフの血縁関係やエリナ、スモーキー、スピードワゴンシュトロハイムのその後も描かれています。 ジョセフの計算高さやシーザーのスマートさが垣間見えますし、シーザーのシャボンの色合いがすごく綺麗です。戦車戦ではいかにして相手を欺くか、互いの頭脳戦が楽しめます。