マクロスシリーズを見る順番は?時系列は?「マクロスF」や「マクロスデルタ」「マクロス7」など、全7作品のおすすめとあらすじを作品ごとに紹介!【マクロス40周年】

マクロスシリーズは物語がそれぞれ独立!シリーズごとに、面白そうなところから見始めてOK! この記事ではマクロスシリーズ初心者へ向けて、これまでに公開されたシリーズを時系列、公開順で紹介します。ぜひ、興味をもったタイトルから見始めてみてください。

マクロスシリーズ 時系列

マクロスは共通の世界設定を持つシリーズ作品。初代マクロスから超時空要塞マクロスIIまで、すべて西暦での出来事として描かれてきました。

時系列ごとに見ていくなら マクロスゼロ超時空要塞マクロスマクロスプラスマクロス7マクロスFマクロスΔ の順番がおすすめ。

マクロスシリーズ 公開順

40年の歴史を持つマクロスシリーズ。1982年のTVシリーズ放送から、さまざまな作品が制作。

各作品は同じ世界設定のもと作られていますが、物語はそれぞれ独立しています。そのため、まずは気になった作品から見るのがおすすめ!

ここでは各作品の解説と、おすすめポイントの紹介をしていきます。

つながりを持つ世界観・あらすじ

アイドルロボットに変形する可変戦闘機、そして主人公とヒロインの三角関係が特徴的なマクロスシリーズ。1982年の「超時空要塞マクロス」の放送以来、数々のアニメが作られてきました。その数なんと全7作品! それぞれのアニメはすべて世界設定が統一されており、新しい作品が作られる度にマクロスワールドが広がっています。今回は、そんなマクロスシリーズの見る順番と時系列を公開順に紹介!

超時空要塞マクロス 初代マクロス愛・おぼえていますか

1982年に放送されたTVアニメ『超時空要塞マクロス』。メカと音楽、そして複雑な三角関係を描いたアニメ作品として人気を集めました。 民間パイロットの一条輝と中華料理店「娘娘亭」の看板娘リン・ミンメイは、突如として訪れた異星人ゼントラーディと地球統合軍との戦いに巻き込まれます。逃げ込んだ先は巨大戦艦マクロスの中、多くの民間人を乗せて宇宙へと発進したマクロスは、長い戦いの日々を過ごすことになります。戦いの中で輝はスカル小隊のパイロット、ミンメイはマクロス内で人気の歌手に成長。やがて二人は互いに想い合うように。歌と戦争をメインに描いた本作は、後のシリーズの源流となりました。

劇場版 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

この『超時空要塞マクロス』ではTVアニメのほか、1984年に映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』も公開。この映画ではTVシリーズの物語を再構成した上で、映像が新しく制作されました。サブタイトルにもなっている主題歌「愛・おぼえていますか」はマクロスシリーズを代表する曲となり、後年の作品でも度々カバーされています。

超時空要塞マクロスII 黒歴史と呼ばれた二作目

初代マクロスから10年後の1992年に公開された『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』。80年後の未来を舞台に、再び異星人たちと戦火を交えます。初代マクロスでは地球側が歌を使って異星人と戦っていましたが、本作ではなんと異星人側が歌を使って戦うという驚きの展開に。もちろん可変メカやヒロインとの三角関係も健在。前作との直接的な繋がりはなく、単体で楽しめる作品になっています。

##マクロスプラス 伝説の5秒と呼ばれるアニメ史に残る戦闘シーン これまで男性を中心に描かれていた三角関係の恋模様から一転し、女性を巡る二人のテストパイロットの因縁を描いた『マクロスプラス』。OVAとして制作され、1994年から95年にかけて全4作品が公開されました。数々の名曲を生み出し、現在も人気な作曲家**菅野よう子**さんが曲を手掛け、またセルアニメ最高峰とも言われる映像など、見どころの多い作品です。物語終盤のとあるカットは、アニメファンから「伝説の5秒」と呼ばれるほど。また、トレンディドラマ風のストーリーや仮想アイドル、歌が人類の敵になるといった設定は他のシリーズとは一線を画し、この作品の魅力となっています。

マクロス7 熱気バサラ率いるFIRE BOMBERの楽曲が人気に

1994年から放送された『マクロス7』。前述のマクロスプラスと並行して制作され、同時期に公開されました。プラスから5年後のとある移民船団を舞台に、武器を使わず歌で戦うロックバンドFire Bomberのボーカル熱気バサラの物語が描かれます。ヒロインで同バンドのミレーヌ・ジーナスと、軍のパイロットガムラン木崎の三角関係も必見。歌にしか興味のない熱気バサラに、ミレーヌを始めとした周囲は常に振り回されてばかりですが、その歌の力で少しずつ理解を得ていく様はまさにロックそのもの。Fire Bomberの曲はファンの中でも人気が高く、2018年に行われたNHKの「全マクロス大投票」での総合ランキングで3位に躍り出るなど、そのファンの多さを伺わせます。

マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! マクロス ダイナマイト7 マクロスFB オレノウタヲキケ!

マクロス7TVシリーズの他に、映画『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』、OVAマクロス ダイナマイト7』、そして後述のマクロスFとコラボした再編集劇場版『マクロスFB7 オレノウタヲキケ!』が公開されています。

マクロスゼロ シリーズ20周年記念 初代マクロスの前日譚を描く

マクロスシリーズ20周年を記念して制作され、2002年に制作された『マクロスゼロ』。物語は初代マクロスで起きた第一次星間戦争から遡り、2008年の地球を舞台に展開されます。パイロットの「工藤シン」は不時着したマヤン島で少女サラ・ノーム マヤ・ノームと出会い、次第に打ち解けていきます。島との関わりの中でシンは、島の伝説、超古代文明プロトカルチャーの遺産へと迫っていく……。本作のヒロインは歌姫ではなく島の巫女として登場。これまで語られるのみだったプロトカルチャーの存在に迫っていくなど、よりシリーズの設定に焦点をあてた作品です。

マクロスF(フロンティア) シェリルとランカ 人気を再燃させた2人のヒロイン

2008年にTVシリーズが放送された『マクロスF(フロンティア)』。シェリル・ノームランカ・リーふたりの歌姫をヒロインに、再び三角関係の恋模様が描かれます。作曲に再び菅野よう子さんを据えた本作では、「ライオン」や「星間飛行」など様々な名曲も生まれました。

劇場版マクロスFイツワリノウタヒメ劇場版マクロスFサヨナラノツバサ

優秀なSF作品に贈られる『星雲賞』において第40回星雲賞メディア部門を受賞し、また「全マクロス大投票」でも作品部門で一位を獲得するなど高い評価を受けた本作。劇場版も数多く作られ、TVシリーズを再構築した『劇場版 マクロスFイツワリノウタヒメ~』と、オリジナルストーリーが中心の『劇場版 マクロスFサヨナラノツバサ~』が公開されました。

劇場短編マクロスF ~時の迷宮~

そして10年ぶりの新作となった『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』 マクロスフロンティア制作陣と作曲家の菅野よう子さんが再びタッグを組んで制作されたこの映画。主題歌でサブタイトルにもなっている「時の迷宮」はYoutubeで30万回再生されるなど、新たにマクロスを代表する曲となりました。

マクロスΔ(デルタ) 鈴木みのりやJUNNAなど、人気歌手を排出した名作

シリーズ初の5人体制のアイドルグループワルキューレが登場した『マクロスΔ(デルタ)』。2016年にTVシリーズが放送され、劇場版2作が制作されました。ヒロインフレイア・ヴィオン役には、歌姫オーディションで8000人の中から鈴木みのりさんが抜擢。またワルキューレの一人三雲ギンヌメールの歌唱パートに、当時15歳の歌手JUNNAさんが担当したことで話題になりました。

マクロスシリーズは今年で40周年!

1982年の『超時空要塞マクロス』の放送から数えて、2022年で40周年を迎えました。数々の名作アニメを生み出してきたマクロスシリーズはスマホゲーム『歌マクロス』やプラモデルの『マクロスモデラーズ』など、様々な展開をしています。また2023年にはマクロスΔのアイドルグループ『ワルキューレ』のラストライブが控えているなど、イベントも目白押し。どんどん広がるマクロス世界、今後の展開にも注目です。