映画『キングスマン:ファースト・エージェント』の全米公開が延期。公開までに『キングスマン』を振り返る

マシュー・ヴォーン監督『キングスマン:ファースト・エージェント』の全米公開日が2020年9月18日から2021年2月26日に延期になった。 原因は新型コロナウイルスの感染拡大による影響だ。これを受け、日本公開も延期されることが予想される。 公開を楽しみにしていたファンには残念な知らせであるが、この公開日までの期間でもう一度『キングスマン』をおさらいしてみよう。 まだ『キングスマン』を見たことがない人は、これを機に視聴してみて欲しい。

キングスマン』とは?

キングスマン』は2014年に公開されたスパイ映画だ。 過激でスタイリッシュなスパイアクションが特徴。 映画『キックアス』を監督したマシュー・ヴォーンが監督を務めている。 2017年に続編となる『キングスマン:ゴールデン・サークル』が全米公開された。

あらすじ

ロンドンのサヴィル・ロウにある「キングスマン」は表向きは高級テイラーだが、実はどこの国にも属さない中立の諜報機関キングスマン」の拠点だった。 実父を早くに亡くし、ロンドンの下流家庭で育った青年・エグジー。ある日彼は立派なオーダースーツに身を包んだ折り目正しい英国紳士のハリー・ハートに出会う。 亡き父の友人であるハリーは、「キングスマン」の存在や、父親と自分もそこのエージェントであったことを明かし、エージェントにならないかと誘う。 ハリーはこれを快諾し、過酷な選抜試験を受けてエージェントを目指すことになる。 その頃キングスマンは過激な環境保護思想を持つ慈善家、リッチモンド・ヴァレンタインという男を追っていた。人間を狂暴化させて殺し合わせて人間の数を調節するという、男の計画を追うハリー。そしてエグジーもその作戦に巻き込まれていく。

主な出演者

エグジータロン・エガートン

ハリー役 コリン・ファース

ヴァレンタイン役 サミュエル・L・ジャクソン

マーリン役 マーク・ストロング

ガゼル役 ソフィア・ブテラ

アーサー役 マイケル・ケイン

ロキシーソフィー・クックソン

見どころ

キレッキレのスパイアクション!

ブリティッシュなスタイルに身を包んだ俳優陣の華麗なアクションは本作の最大の見どころ。なんとコリン・ファースが50歳を超える年齢で、スタント無しのアクションに挑戦している。撮影のためにジャッキー・チェンのトレーナーなどから1日3時間のトレーニングを受けたという。見せ場のアクションシーンは1台のカメラで撮影をしており、編集の技術でなく、実際のアクションでダイナミックさを演出している。迫真に迫る演技は過酷でどこまでも本物にこだわった撮影によるものだ。

たくさんのスパイ・ガジェットにワクワクが止まらない

スパイ映画の見どころの一つであるスパイ・ガシェットは本作にももちろん多数登場している。マシンガンに早変わりする傘やナイフ仕込みの靴など紳士なエージェントにぴったりなアイテムばかり。また、敵役ではあるがガゼルの仕込み義足は、踊るように人を切り裂くアグレッシブで美しい凶器だ。その他にも多数ガジェットは登場しているので、自分のお気に入りのアイテムを探すのも良いだろう。

紳士版「マイ・フェア・レディ」?エグジーの成長に注目

下流階級の人間が一流の紳士に育てられて、上流階級の人間に返り咲く」というストーリーの流れで、本作は映画「マイ・フェア・レディ」と共通する。作中でもその名が「プリティ・ウーマン」とともに挙がっている。不良であるエグジーがどんな紳士に成長するのか?ハリーはエグジーに何を教え、何を残すのか?成長のストーリーをお見逃しなく。

おわりに

以上が『キングスマン』シリーズ第一作目の概要だ。『キングスマン:ファーストエージェント』の公開までに第二作目である『キングスマン:ゴールデン・サークル』もチェックすれば、より最新作を楽しめるかもしれない。公開日の延期は残念だが、おうち時間にシリーズのおさらいをして最新作への期待を膨らませておこう。